赤木明登うるし展 2015年2月19日(木)〜3月1日(日)

2015.02.24

先週からスタートした赤木明登うるし展、連日たくさんのお客さまにご来店いただいております。
先週末の赤木さんの在廊日は、更に賑やかな二日間となりました。
20日、21日の「ワインとうるしの器でお食事会」は夜遅くまで、漆、器談義に花を咲かせて終始笑い声が絶えない賑やかな宴。
沢山の方にご参加いただき、実際にお使いいただき漆の柔らかさ、美しさ、温かさを感じていただけたようです。

赤木明登うるし展も、いよいよ今週末で終了いたします。
matkaは今日明日の定休日を繰り上げて営業中でございますので、ごゆっくりとお出かけください。

今回お届けしていただいた作品は、初期の頃より製作しているシリーズから、最新の作品まで幅広くご覧いただけるようになっております。

「ワインとうるしのお食事会」で使わせていただき、お客様から好評だったのがディナー皿(黒・古銀)。
漆黒の漆の色目と、フォルムが美しく、私も自宅用に購入しようと決めたプレート。
既に完売しておりますが、ご注文を承っております。
店頭にて手に取ってご確認ください。

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赤木明登/ディナー皿 黒
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赤木明登/ディナー皿 古銀
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赤木明登/ディナー皿 裏面

会期終了後の3月2日・3日・4日は展示替えの為休業となります。
5日より通常営業、常設展示販売となりますのでご了承ください。


赤木明登うるし展

2015年2月19日(木)〜3月1日(日)
11:00ー19:00(21日のみ17:00)
作家在廊日 21日、22日

赤木明登 あかぎ・あきと / 塗師
1962年岡山生まれ。
中央大学文学部哲学科卒業、編集者を経て、1988年に輪島へ。
輪島塗の下地職人・岡本進のもとで修行。1994年に独立。現代の暮らしに息づく生活漆器=「ぬりもの」の世界を切り開く。

1997年にドイツ国立美術館「日本の現代塗り物十二人」展
2000年に東京国立近代美術館「うつわをみる 暮らしに息づく工芸」展
2010年に岡山県立美術館「岡山 美の回廊」展
2012年にオーストリア国立応用美術博物館「もの 質実と簡素」展に招待出品

著書に『漆 塗師物語』〈文藝春秋〉、『美しいもの』『美しいこと』『名前のない道』〈ともに新潮社〉、共著に『茶の箱』〈ラトルズ〉、『毎日つかう漆のうつわ』「能登ごはん便り うちの食器棚」〈新潮社〉、『形の素』〈美術出版〉など。
各地で個展を開くほか、「ぬりもの」を常設展示しているお店が全国にあります。
詳細はホームページにてご確認ください。


nomaで使われた漆器のサンプルも店頭に展示してございます。
赤木さんの今までの漆とは雰囲気の違うものもあり、皆さん大変喜んでいるご様子でした。
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赤木明登/plate for ice 古銀七寸皿、black spoon 漆匙
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赤木明登/plate for ice 古銀七寸皿
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赤木明登/古銀菓子皿

奥羽椿皿の美しさ。
椿の姿をした「楪子(ちゃつ)」とも呼ばれるこの器の艶っぽいこと。
お茶事にも、気軽に銘々皿としても使えそうな塗りです。
やはり皆さん溜息をつきながら手にする方が多かったのも印象的でした。
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赤木明登/奥羽椿皿 4寸、5寸、6寸、8寸

photo/吉井淳一