杉田明彦 漆展

2015.10.20

今年2月にうるし展を開催していただいた赤木明登氏。
今まで沢山のお弟子さんを送り出した赤木さんが、「赤木工房一門と漆の仲間たち」と題し、巣立っていった作り手を紹介する企画展の場でお会いしたのが杉田明彦さんでした。

会場の隅に踞まる杉田さんの前に並べられた器たちの佇まいに惹かれ、すぐに個展開催をお願いしたのが昨年のこと。
そして、彼方こちらから杉田さんの打つお蕎麦の美味しさを噂に聞き、これは、蕎麦好きとしては是非ともお願いしたい、と秋の新蕎麦の時期にあわせて今回の企画となりました。
器も蕎麦も楽しんでいただけますように。

杉田明彦 漆展
2015年11月7日 ー 11月16日
杉田さん在廊日 11月7日、8日

手打蕎麦屋で修行後、「茶の箱」という本に感銘を受け、塗師の赤木明登さんの門をたたきました。
6年間の修行を終え、2013年に独立をします。

あえて僅かな刷毛の跡を残すことで生まれたテクスチャーは、使い込まれ、刻まれてゆく傷もひとつの味になり、自然と馴染んでゆくように、と古物好きの杉田さんらしい考え。

信頼する木地師さんに、大きさや厚さはもちろん、その湾曲の具合などを細かく注文されたデザインは杉田さんオリジナルの形です。
すっきりとあか抜けていながらも、手に優しく馴染むその形。
ぜひぜひ、手に取り漆の肌触りのよさ、納まりの心地よさを感じてください。

会期中におでかけいただけますと幸いです。

杉田明彦
1978年 東京都文京区生まれ。
学習院文学部哲学科中退。
手打蕎麦店での修業の後、07年に輪島へ。
塗師 赤木明登のもとで修業、13年に独立。
14年より金沢にて活動。


同時開催
秋の新蕎麦を味わう

秋の新蕎麦の方が、香りが強く味も良い、というのが蕎麦好きの人の常識らしい。
蕎麦職人から一転、漆工の道へと入った 杉田明彦が、新蕎麦の香りに誘われて蕎麦を振舞います。
杉田さんの打った新蕎麦に小料理を少し。
石川の美味しい日本酒とご一緒にどうぞ。

11・7sat 19:30〜21:30 (満席)キャンセル待ち受付中
11・8sun 19:30〜21:30 (満席)キャンセル待ち受付中

会費 2500円(新蕎麦と小料理を少し、お飲物付き)
定員 各回10名(要予約)

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