草木染めあそび ー板締め絞り・雪花絞りー

2015.02.09

記憶は曖昧なのですが、国語の教科書に載っていた一文が心の奥深いところに刻まれています。

大岡信さんの「言葉の力」。
染織家の志村ふくみさんが桜の「樹皮」からきれいな薄桜色を染める。
粉雪の舞う京都嵯峨小倉山の麓で切られた桜の枝で、匂い立つような桜色が染まった、という話。
春を迎えるために花を咲かせる準備をしていた小倉山の桜の精を、「花を咲かせる前にわたしがいただいてしまったのだ」と、彼女は観想する。

桜の"精"をいただいた。
命の中にある、形として取出すことはできないけれど、そこに必ず存在している"精"。
草木染めは、その"精"を色としてこの世に現す方法なのだと思うのです。

毎年々々この季節になると、このゴツゴツとした木肌から桜色をとりだしたいと思いながら大人になりました。
何年か前にとあるご縁から出会った友人は、同じ文章を心に抱いて同じように年齢を重ねていました。
そんな友人とはじめた草木染めの会、暫くお休みをいただいておりましたが、不定期でmatkaで開催してゆくこととなりました。

はじめての草木染めあそびは、夏の強いお陽様が大好きな藍の葉から、雪の花を染めてゆきましょう。


草木染めあそび ー板締め絞り・雪花絞り

夏の間に収穫した藍の乾燥葉から薄縹色(水色)を取出します。
有松・鳴海絞りによくみられる、板で布を締めて絞る板締め絞りの技法を使い、雪花絞りの手拭いをそめましょう。
畳んだ布を浸す場所、時間を変えて様々な模様を染め分けることができます。
ご希望の方にはワークショップ後のランチプレートをお付けする事もできますので、ゆっくりとした1日をお過ごしください。

日 程 3月7日(土) 11:00〜13:00  
講 師 草木染め 和mi
定 員 8名 
受講料 3,800円(ランチ付き4,600円)
持ち物 ゴム手袋

*汚れても良い服装でおでかけください。

お申込みはmatkaまでE-MAIL、TELにてお願いいたします。
info@matka122.com
027-386-2428

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