コーティングのフライパンから鉄のフライパンへ、と切り替えられる方がとても多く足を運んでくださっている今回の展覧会。
「使い捨てでなく、一生使える道具が欲しいから。」と沢山の声を聞いて、嬉しく、嬉しく思っております。

鉄のフライパンの良いところがもう一つ。
素材を美味しく、良い香り、風味を加えてくれる事。
今日のmatkaの賄いは、ありもの野菜のソテー。
油をひかずに強火にかけてカンカンに熱したフライパン。
一旦火から外して油を馴染ませたらば、弱火に落として食材を入れ、じっくり、じっくりと焦げ目がつくまで焼くだけ。
椎茸は石づきを落とした切り口に美味しいお塩を乗せてからフライパンへ。
じわじわと美味しいお汁が滲み出して来ます。

焦げ目も、香りも、音もご馳走の一つ。
展覧会は12日（祝）で終了となりますので、三連休のお出かけの合間にお立ち寄りいただけますと嬉しいです。

台所展 鉄の道具 中村智美
2018年2月3日（土）ー2月12日（祝）
open 11:00 〜 19:00
6日・7日は定休日となります。

中村智美
群馬県で3代続く鉄工所の3代目である中村智美さんの手から生まれる、鉄、ステンレスの台所道具。一点一点手打ちで作られる鉄のフライパンをはじめ、小さな作品まで、切り出しから成形、焼き付け、仕上げまで全ての作業を一人でこなしています。
鉄の力強い表情にプラス、女性らしいラインと心遣いを感じるフォルム。フライパン、オーブンパンを中心とした道具たちの販売、及び受注会となります。

フライパン丸／中村智美
青磁リム皿／安齋新・厚子