何年前でしょうか。
matkaでの初めての展覧会開催は、赤木さんのぬりもの展でした。
器の世界も、ギャラリー業の事も右も左もわからず、作家さんとのご縁もない、ギャラリーとしての実績も何も無い私達の、「matkaで展覧会やってください。」のお願いに、嫌な顔一つせず引き受けていただいて既に4回目を数える。
展覧会の回数としての経験を重ね、お付き合いいただける作家さんも随分と増えましたが、未だに赤木さんの展覧会は緊張とプレッシャーで押し潰されそうになるのです。
ですが、届けられた箱を一点一点開け、作品と対面した時の感動、会場が漆で埋め尽くされた時の場に漂う空気感、美しさは圧巻で、この感動をできるだけ多くの人に体感して欲しいと願い、続けて来れている。
新たな場に移ってからの初の「ぬりもの展」。
またまた更に緊張の展覧会となりそうです。
ご心配多い時期ではありますが、お脚を運んでいただけますと嬉しいです。

ぬりもの展

漆を触るようになって、三十四年目です。
なかでも二千二十年は、ぼくのつくる漆椀が、もっともたくさん売れた年でした。
巣ごもり需要というのもあるのかもしれませんが、こんなにも漆椀が求められるいちばんの理由は「人の魂を癒す力がある」からではないか。それは漆という天然の素材が、もともと持っている力なのでと思います。
その力を最大限に引き出すことだけが、ぼくに与えられた仕事なのです。

塗師　赤木明登

ぬりもの展　赤木明登
2021.2.27 sat ー 3.14 sun
2.27sat - 3.7sun 実店舗展覧会（※完全予約制）
3.4thu - 3.14sun online展覧会
OPEN 11:00 - 17:00
作家在廊日　2.27 sat

EVENT
粥十徳の会
27日　15:00-16:00
お粥は古くから「十徳」があるとされてきた食べ物です。気力を整え、長寿を促し、腸を助けて身体を楽にしてくれるお粥。
北崎さんが丁寧に炊いてくださる粥、日本料理とは、食とは。。。
自己の内面ともじっくり向かい合う時間をご用意いたします。
料理・北崎裕（自遊人ホテルズフードディレクター）
定員　6名　会費　2,,500円

お食事会（トーク/みえないもの）
27日　17:30-19:30
見えるものと見えないもの、知っているものと知らないもの。見えないものの中にこそ大切なモノ、コトがあるのでは、と赤木さんの漆をみていると感じる事がある。赤木さんに見えている世界のお話を伺います。
話・赤木明登　料理・北崎裕（自遊人ホテルズフードディレクター）
定員　6名　会費　5,000円

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