お茶のある景色 展 2019.12.7sat ー 12.22sun 明日から

2019.12.06

matka2019年最後の展覧会は明日からスタートです。
山本美文さんが4種の盆をご用意してくださり、その盆に4名の作家さんの器でお茶のセットを組む。
一人の作家さんの器が沢山並ぶ個展も楽しいのですが、一度に沢山の方の作品をご覧いただけるグループ展はまた別の楽しみが。

とある作家さんと今年交わした会話の中で、こんな事がありました。
「私達の器だけで食卓が成り立つとは思っていないので。。。」
色々な方の様々なカタチ、イロ、テクスチャー。
作られた方のオモイ。
それらが複雑に絡み合い、美しい景色を作り上げてくれること。

日々のお料理のレシピを組み立てる時にも同じ事を思います。
コレとコレを組み合わせたら、こんな味、こんな食感になるのかな。
今冷蔵庫にアレがあるから、コレを付け足してこんなお料理に。
あの農家さんの野菜と、両親が育てた野菜で。
食材、器を作られた方のオモイをくみ取り、食卓、お茶の時間を楽しみながら、暮らしをゆたかに育んでゆく。

あくまでもベースにあるのは暮らしを、食卓を楽しみたいとの思いだけ。
色々な作家さんの作品が目の前に積まれた状況に身を置き、改めて伝えてゆく事の大切さを自覚する。
「私達の器だけで食卓が成り立つとは思っていないので。。。」

明日は作り手のお一人、山本美文さん、桑原哲夫さんが急遽駆けつけてくださる事になりました。

各作家さんからは、素晴らしい作品を沢山お届けいただいております。
あれも欲しい、これも欲しい。。。と既に誘惑のループを堪能している私達。
明日も寒い1日になりそうですが、ごゆっくりお出かけいただけますと嬉しいです。

お茶のある景色 展
2019年12月7日(土)ー12月22日(日)
open 11:00 - 19:00(日曜のみ17:00閉店)
会期中休業日 10・11・17・18日
在廊日 山本美文さん 7日
    松本美弥子さん 14日 

湯の沸く音、器の音、客人と交わす言の葉。
ふと立ち止まり静かに座って一服のお茶を喫する心の余裕、そこにお茶がある事で流れる穏やかな時間。
お茶を喫する、愉しむ時間の為の美しい器、道具たちのご紹介です。
今回の企画に合わせ制作してくださった山本美文さんのお盆、そのお盆に共鳴した4名の作家がそれぞれの世界を魅せてくださいます。

1,桑原哲夫(陶磁器)
凛とした佇まいと優しい色目。桑原さんご自身を写しているような丹精で丁寧なつくりは、使い勝手の良い作品ばかりです。

2,黒川登紀子(ガラス)
儚さや脆さといったガラスの印象とは違う、柔らかさを纏った黒川さんの作品。色と色が重なる様、光と色の重ねをお楽しみください。

3,松本美弥子(磁器)
なくても困らないけれど傍に置いて眺めていたいもの。使う人の色が入ってはじめて完成するような余白のあるものを作りたいという松本さんの作品です。

4,安福由美子(陶器)
そのフォルムと釉薬の響き。シンプルでいながらも存在感を放つ作品の気配を感じていたでけますと嬉しいです。

5,山本美文(木工)※お盆による賛助参加
「簡素」「機能的」「調和」というキーワードが浮かぶ山本さんの作品。シェーカースタイルから学んだミニマルな美しさを持つ作品たちです。

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